気候変動枠組条約第24回条約国会議:概要と主な成果
気候変動枠組条約第24回条約国会議(COP24)は、2018年12月2日から14日までポーランドの都市カトヴィツェで開催された。会議の主な目的は、気候変動に関するパリ協定の実施規則を策定することであった。COP24には、約200カ国から、約2万5000人の代表者が出席した。
会議では、パリ協定の実施規則について議論が行われ、合意に達した。主な合意は以下の通りである。
・温室効果ガスの削減目標の見直しを5年ごとに行うこと。
・気候変動による損害に対する支援を行うための資金メカニズムを設立すること。
・気候変動による影響を受けやすい途上国への支援を行うための資金メカニズムを設立すること。
COP24では、パリ協定の実施規則について合意が得られたが、温室効果ガスの削減目標については、EUや日本などが削減目標の引き上げを求めたのに対し、中国やインドなどが削減目標の引き下げを求めるなど、意見が対立した。また、気候変動による損害に対する支援を行うための資金メカニズムについては、先進国と途上国との間で意見が対立した。
COP24では、パリ協定の実施規則について合意が得られたことは大きな成果であったが、温室効果ガスの削減目標については、意見が対立したままとなった。また、気候変動による損害に対する支援を行うための資金メカニズムについては、先進国と途上国との間で意見が対立した。COP24では、これらの問題については、さらなる議論が必要であることが確認された。