環境団体「グリーンピース」とは?その設立背景と活動内容を解説
環境が気になる
先生、『グリーンピース』って聞いたことありますか?
地球環境の専門家
もちろん。グリーンピースは、環境保護活動を行う国際的な非政府組織だよ。
環境が気になる
グリーンピースはいつ設立されたんですか?
地球環境の専門家
1971年に設立されたんだ。核実験への直接抗議行動をきっかけに設立されたんだよ。
グリーンピースとは。
「グリーンピース」とは、環境に関する用語で、アメリカのアラスカ沖での核実験に直接抗議する行動がきっかけとなって、1971年に設立された国際的な環境保護団体です。
グリーンピースとは?
グリーンピースとは、1971年にカナダで設立された国際的な環境保護団体です。グリーンピースの設立のきっかけとなったのは、1969年にアラスカのアムチトカ島で行われた核実験に対する抗議運動でした。グリーンピースのメンバーは、米国の核実験に抗議するため、船に乗ってアムチトカ島へと向かい、核実験を阻止しようとしました。
グリーンピースは、その後も核実験や捕鯨、森林破壊など、様々な環境問題に取り組んできました。グリーンピースの活動は、しばしば過激だとして批判されることもありますが、環境問題に対する意識を高めることに大きく貢献してきました。
グリーンピースは、世界各国に支部を持ち、約300万人の会員を擁しています。グリーンピースの活動資金は、会員からの寄付や募金によってまかなわれています。グリーンピースは、環境問題に取り組む国際的なネットワークを構築しており、環境問題の解決に向けて重要な役割を果たしています。
グリーンピースの歴史と設立目的
グリーンピースの歴史と設立目的
グリーンピースは、1971年にカナダのバンクーバーで設立された環境保護団体です。その設立目的は、環境破壊を阻止し、平和な未来を構築することです。グリーンピースの活動は、世界各地で展開されており、環境破壊に反対するキャンペーンや、環境保全に関する調査・研究、環境教育などを行っています。
グリーンピースの設立は、1960年代のアメリカ合衆国の反核運動に端を発しています。当時、アメリカ合衆国は、ベトナム戦争で核兵器の使用を検討しており、これに反対する運動が広がっていました。グリーンピースの設立メンバーも、この運動に参加していましたが、やがて、核兵器の使用だけでなく、環境破壊にも反対すべきだと考えるようになりました。
グリーンピースは、設立以来、さまざまな環境問題に取り組んできました。その中には、核兵器の使用反対、捕鯨反对、森林破壊反对、気候変動対策の推進などがあります。グリーンピースの活動は、世界各地で大きな影響を与えており、環境問題に対する意識を高めることに貢献しています。
グリーンピースの組織構造と資金調達
グリーンピースの組織構造は、ボランティアや寄付によって運営されており、その予算は年間1億ドルを超えると言われています。グリーンピースの意思決定は、国際委員会によって行われており、国際委員会は世界中のグリーンピースの組織の代表者によって構成されています。
グリーンピースの資金調達は、個人や組織からの寄付に大きく依存しています。グリーンピースは、企業や政府からの資金を受け取らない方針をとっており、独立性を維持しています。グリーンピースは、寄付を集めるために、さまざまなキャンペーンやイベントを行っています。
グリーンピースの主な活動内容
グリーンピースの主な活動内容は、環境問題に関するリサーチやキャンペーン、そして直接行動などが挙げられます。グリーンピースのリサーチは、環境問題の現状や原因を明らかにし、問題解決のための提言を行うために実施されています。例えば、グリーンピースは2019年に「プラスチック汚染に関する調査レポート」を公表し、使い捨てプラスチックによる環境への悪影響を明らかにしました。このレポートは、使い捨てプラスチックの削減を求めるキャンペーンの土台となりました。
グリーンピースのキャンペーンは、環境問題に関する社会意識を高め、問題解決のための政策変更などを求めて行われています。例えば、グリーンピースは2016年に「気候変動に関するキャンペーン」を実施し、各国政府に温室効果ガスの排出削減を呼びかけました。このキャンペーンは、2015年に締結された「パリ協定」の成立に貢献しました。
グリーンピースの直接行動は、問題解決のために直接的な行動を起こすことで、環境問題に注目を集め、問題解決を促すことを目的としています。例えば、グリーンピースは2013年に「北極海での石油掘削阻止キャンペーン」を実施し、石油掘削のリグに乗り込んで掘削を阻止しました。このキャンペーンは、北極海の石油掘削禁止につながりました。
グリーンピースの功績と評価
グリーンピースの功績と評価
グリーンピースは、その創設以来、数々の功績を上げてきました。その中でも特に注目すべき功績は、以下の3つです。
1つ目は、クジラ保護運動です。グリーンピースは、1970年代からクジラ保護運動を展開し、商業捕鯨の禁止に大きく貢献しました。その結果、クジラの個体数は回復しつつあります。
2つ目は、オゾン層破壊物質の規制です。グリーンピースは、1980年代からオゾン層破壊物質の規制に取り組み、モントリオール議定書の採択に貢献しました。その結果、オゾン層の破壊は阻止され、オゾンホールの回復が進んでいます。
3つ目は、気候変動対策です。グリーンピースは、1990年代から気候変動対策に取り組み、京都議定書の採択に貢献しました。その結果、温室効果ガスの排出削減が進み、地球温暖化の進行が抑制されつつあります。
これらの功績により、グリーンピースは世界で最も影響力のある環境団体の一つと評価されています。しかし、その活動はしばしば物議を醸しており、過激すぎると批判されることもあります。それでも、グリーンピースは、その理念と信念を貫き、環境保護のために活動を続けています。