がれき類とは?その種類や産業廃棄物としての扱いについて解説
環境が気になる
環境に関する用語で、『がれき類』について教えて下さい。
地球環境の専門家
『がれき類』とは、家屋やビルなどの建物、その他工作物などの撤去時に出るコンクリートや舗装補修工事で掘り起こされたアスファルトがらなどの廃棄物を指します。建設廃棄物の70%以上を占め、産業廃棄物とされています。
環境が気になる
建設廃棄物の70%以上を占めるのですね。産業廃棄物とされているのはなぜですか?
地球環境の専門家
産業廃棄物とされている理由は、アスベストや鉛などの有害物質が含まれている可能性があるからです。また、そのまま放置すると景観を損ねるだけでなく、土壌や水質を汚染する可能性もあります。
がれき類とは。
「がれき類」とは、家屋、ビルなどの建物、その他工作物などを解体する際に出てくるコンクリートや、舗装補修工事で掘り起こされたアスファルトがらなどの廃棄物のことをいいます。建設廃棄物全体の70%以上を占め、産業廃棄物に分類されています。
がれき類とは
-がれき類とは-
がれき類とは、建設工事や解体工事、自然災害などで発生する廃棄物のことをいいます。がれき類は、大きさや形状によって、粗大ごみや産業廃棄物などに分類され、処理方法も異なります。粗大ごみとは、一般家庭から排出される大きさや形状が通常のゴミ袋に入らない廃棄物のことで、粗大ごみ収集日に粗大ごみとして排出することができます。産業廃棄物とは、事業活動に伴って排出される廃棄物のことです。がれき類の中でも、事業活動に伴って排出されるものは産業廃棄物に分類され、産業廃棄物処理業者に委託して処分する必要があります。
がれき類の種類
がれき類の種類
がれき類は、その組成や性質によってさまざまな種類に分類されます。代表的なものを以下に挙げます。
* コンクリート・れんが類建物や構造物の解体によって発生するコンクリート片、れんが、タイルなどです。
* アスファルト・コンクリート類道路や駐車場の舗装材として使用されるアスファルト混合物やコンクリート混合物などです。
* 木材類木造建築物の解体によって発生する木材や合板、ベニヤ板などです。
* 金属類建物や構造物に使用される鉄筋、配管、鉄骨などです。
* プラスチック類建材や内装材として使用されるプラスチック製品などです。
* 紙・布類建物や構造物に使用される壁紙、カーペット、ダンボールなどです。
* その他の廃棄物上記のいずれにも分類されない廃棄物で、例えば、ガラス類、陶磁器類、ゴム類、石膏ボード類などがあります。
産業廃棄物としての扱い
産業廃棄物としての扱い
産業廃棄物としての取り扱い
がれき類は産業廃棄物とみなされます。産業廃棄物とは、事業活動に伴って排出される廃棄物のことです。がれき類は、建設工事や解体工事などによって発生する廃棄物が多く、産業廃棄物として処理する必要があります。
がれき類を産業廃棄物として処理する際には、廃棄物処理法に基づいて、産業廃棄物処理業者に委託して処理する必要があります。産業廃棄物処理業者とは、産業廃棄物を収集、運搬、処分する業者をいいます。
がれき類を産業廃棄物として処理する際には、廃棄物処理法に基づいて、マニフェストを作成し、廃棄物処理業者に提出する必要があります。マニフェストとは、産業廃棄物の排出事業者、産業廃棄物処理業者、廃棄物処分業者などの情報を記載した書類のことです。マニフェストを作成することにより、がれき類が適正に処理されたことを証明することができます。
がれき類の処分方法
– がれき類の処分方法
がれき類の処分方法は、大きく分けて、リサイクル、再利用、埋め立ての3つです。リサイクルとは、コンクリートやアスファルトなどの建設廃材を破砕して、道路や土木資材として再利用する方法です。再利用とは、がれき類をそのままの形で、護岸や防波堤などの建設資材として利用する方法です。埋め立てとは、がれき類を埋め立て地に埋め立てる方法です。
リサイクルは、がれき類を減量化し、資源を有効活用できるため、最も望ましい処分方法です。しかし、リサイクルにはコストがかかるため、すべてのがれき類をリサイクルすることはできません。再利用は、リサイクルよりもコストがかかりませんが、がれき類の種類によっては、再利用できないものもあります。埋め立ては、最もコストが低い処分方法ですが、埋め立て地が不足しているため、すべてのがれき類を埋め立てることはできません。
そのため、がれき類の処分方法としては、リサイクル、再利用、埋め立ての3つの方法を組み合わせることが必要です。また、がれき類の発生を抑制するためには、建設工事の際に、がれき類を発生させないようにすることが重要です。例えば、プレハブ工法やユニット工法を採用することで、がれき類の発生量を減らすことができます。
がれき類を減らすための取り組み
がれき類を減らすための取り組み
産業廃棄物の発生量を減らすためには、廃棄物を発生させない、発生した廃棄物を減らす、発生した廃棄物を再利用・再生利用する、という3つの視点から総合的に取り組む必要があります。がれき類を減らすためにとられている具体的な取り組みをいくつか紹介します。
・建設工事に伴う廃棄物の削減建設工事に伴って発生する廃棄物を削減するために、設計段階から廃棄物を考慮した計画を立て、資材の無駄を減らすようにする、解体工事の前にリサイクルできる資材を分別する、建設資材のリサイクル利用を促進するなど、さまざまな取り組みが行われています。
・産業廃棄物処理施設の整備産業廃棄物の適正処理を確保するため、産業廃棄物処理施設の整備が進められています。産業廃棄物処理施設では、がれき類を破砕・選別し、コンクリートやアスファルトとして再利用したり、埋め立て処分したりしています。
・がれき類のリサイクルがれき類は、破砕・選別してコンクリートやアスファルトとして再利用することができます。また、がれき類をセメントやレンガの原料として利用する研究も行われています。がれき類のリサイクルを促進することで、産業廃棄物の発生量を減らすことができます。
がれき類を減らすための取り組みは、まだ始まったばかりです。しかし、関係者が協力して取り組むことで、産業廃棄物の発生量を減らし、環境に優しい社会を実現することができるでしょう。