バリCOP13の概要と成果
環境が気になる
『気候変動枠組条約第13回締約国会議(2007年12月3-15日の間、インドネシアのバリで開催された国連気候変動枠組条約第13回締約国会議のこと。併せて京都議定書第3回締約国会議(MOP3)も行われた。)』について教えてください。
地球環境の専門家
気候変動枠組条約第13回締約国会議は、2007年12月3-15日の間、インドネシアのバリで開催された国連気候変動枠組条約第13回締約国会議のことです。併せて京都議定書第3回締約国会議(MOP3)も行われました。
環境が気になる
気候変動枠組条約第13回締約国会議の主な目的は何ですか?
地球環境の専門家
気候変動枠組条約第13回締約国会議の主な目的は、気候変動に関する国際的な取り組みを強化することであり、京都議定書第1約束期間(2008-2012年)以降の温室効果ガスの排出削減目標や排出削減メカニズムなどについて議論が行われました。
気候変動枠組条約第13回締約国会議とは。
「気候変動枠組条約第13回締約国会議」は、「気候変動に関する国際会議」です。2007年12月3日から15日の間、インドネシアのバリで開催されました。「京都議定書第3回締約国会議(MOP3)」も併せて行われました。
バリCOP13とは
バリCOP13とは
バリCOP13とは、2007年12月3日~14日までインドネシアのバリ島で開催された第13回気候変動に関する締約国会議(COP13)のことです。この会議は、京都議定書が失効する2012年までに新しい気候変動対策の枠組みを合意するために開催されました。
バリCOP13では、京都議定書第2期以降の枠組みを交渉するための「バリロードマップ」が合意されました。「バリロードマップ」は、2007年から2009年にかけて、気候変動緩和、気候変動への適応、気候変動対策を支援するための財政、技術移転などのテーマについて交渉が行われることを定めています。
バリCOP13は、京都議定書第2期以降の気候変動対策の枠組み交渉のスタート地点となった重要な会議であり、ポスト京都議定書枠組みとしてパリ協定が採択された2015年の国連気候変動会議(COP21)への道筋をつけた会議でもあります。
バリCOP13の成果
バリCOP13の成果
バリCOP13は、2007年にインドネシアのバリ島で開催された、気候変動に関する国際連合枠組条約第13回締約国会議(COP13)のことである。この会議は、京都議定書の後継となる新しい国際条約である「バリロードマップ」の採択をもって成果を残し、閉会した。
バリロードマップは、気候変動への対処において、具体的な数値目標やタイムスケジュールを設けたもので、COP13における一つの大きな成果である。バリロードマップには、2020年までに世界の温室効果ガスの排出量を2005年比で50%削減するという目標が掲げられており、この目標を達成するためには、先進国、途上国ともに厳しい削減努力が必要となる。
また、バリCOP13では、気候変動による悪影響を受けやすい途上国への支援を強化するため、「気候変動適応基金」も設立された。この基金は、途上国が気候変動への適応策を実施するために必要な資金を提供することで、気候変動の影響を軽減することを目的としている。
さらに、バリCOP13では、REDD(森林減少・劣化の回避のためのプロジェクト)を推進することも決定した。REDDとは、途上国における森林減少や劣化を回避するためのプロジェクトを支援することで、気候変動を抑制することを目的とした仕組みである。REDDは、森林を保護することで、温室効果ガスである二酸化炭素を吸収し、排出量を削減することができる。
京都議定書第3回締約国会議(MOP3)
バリCOP13の概要と成果
京都議定書第3回締約国会議(MOP3)
バリCOP13の一環として開催された京都議定書第3回締約国会議(MOP3)は、京都議定書第1約束期間の成果と課題を総括し、第2約束期間の目標や枠組みについて協議する重要な会議でした。MOP3では、以下の主要な成果が得られました。
- 第1約束期間の評価MOP3では、第1約束期間における温室効果ガスの排出削減状況を評価しました。その結果、京都議定書に加盟した先進国全体として、温室効果ガスの排出量は平均で5.2%削減されたことが確認されました。これは、京都議定書の目標である「1990年比で温室効果ガスの排出量を平均で5.2%削減する」を達成したことを意味します。
- 第2約束期間の目標MOP3では、京都議定書第2約束期間の目標についても協議が行われました。その結果、先進国全体として、2020年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で平均25~40%削減するという目標が採択されました。この目標は、第1約束期間の目標よりも大幅に厳しいものとなっており、先進国によるさらなる排出削減努力が求められます。
- 排出削減のためのメカニズムMOP3では、京都議定書第2約束期間において、温室効果ガスの排出削減を促進するためのメカニズムについても協議が行われました。その結果、排出量取引、クリーン開発メカニズム、共同実施という3つの排出削減メカニズムが採択されました。これらのメカニズムは、先進国と途上国が協力して温室効果ガスの排出削減を行うことを可能にするものです。
MOP3の成果は、京都議定書第2約束期間における温室効果ガスの排出削減に向けた重要な一歩となりました。しかし、先進国によるさらなる排出削減努力が求められるとともに、途上国との協力も不可欠です。
参加国
COP13(気候変動枠組み条約第13回締約国会議)は、2007年12月3日から14日までインドネシアのバリ島で開かれた。COP13は、気候変動に関する国際的な取り組みを強化し、京都議定書の第2約束期間を定めることを目指して開催された。
COP13には、192カ国、3,000人以上の参加者が出席した。参加国は、京都議定書の第2約束期間、新たな排出削減目標、資金援助、技術移転などについて話し合った。
COP13では、「バリロードマップ」と呼ばれる合意文書が採択された。「バリロードマップ」は、気候変動に関する国際的な取り組みを強化するためのロードマップであり、京都議定書の第2約束期間の交渉開始、新たな排出削減目標の設定、資金援助や技術移転の強化を盛り込んでいる。
COP13は、気候変動に関する国際的な取り組みを強化するための重要な会議となった。COP13で採択された「バリロードマップ」は、将来の気候変動対策の方向性を示す重要な文書であり、気候変動に関する国際的な取り組みをさらに進展させるための基礎となることが期待されている。
バリロードマップ
バリロードマップとは、気候変動に関する国際交渉における重要な合意文書です。2007年開催のバリCOP13において、2012年までに京都議定書に代わる新たな国際的な気候変動枠組みを策定することを目標に採択されました。バリロードマップは、京都議定書を延長するのか、それとも新しい枠組みを策定するのかという2つの選択肢を提示しています。
バリロードマップは、京都議定書が対象としていない航空や海運の排出を含めた、長期的な排出削減目標を設定するよう求めています。また、開発途上国に対する技術的・資金的支援の強化を呼びかけています。バリロードマップは、2012年に開催されるリオ+20サミットまでに交渉を完了することを目指しています。
バリロードマップは、気候変動に関する国際交渉において重要な進展をもたらしました。しかし、排出削減目標の設定や資金的支援の規模など、まだ多くの課題が残っています。今後、京都議定書に代わる新しい国際的な気候変動枠組みを策定するためには、さらなる交渉が必要となります。