10・15モードにおける乗用車排出ガス規制の仕組みとは?
環境が気になる
10・15モードとはなんですか?
地球環境の専門家
10・15モードとは、乗用車の排出ガス規制、燃費規制の基準適合を判定する際に使用される測定モードのことです。
環境が気になる
10・15モードで測定されるのはどのような項目ですか?
地球環境の専門家
10・15モードでは、アイドリング、加速運転、低速運転、減速運転などのパターンにしたがって運転し、排出ガスや燃費を測定します。
10・15モードとは。
環境用語「10・15モード」とは、乗用車の排出ガス規制、燃費規制の適合性を判定する方法のことです。車種ごとに、シャーシーダイナモメーターという試験機に車両を載せて審査します。10・15モードでは、車両を試験機に載せ、実際の走行パターンを模擬したモード(走行パターン)に従って運転し、排出ガスや燃費を測定します。
現行の10・15モードは、2001年(平成13年)11月に改定されたものです。アイドリング、加速運転、低速運転、減速運転などが実際の道路走行を代表できるよう組み合わせたものになっています。
かつての10モードは、市街地走行を代表するモードとして制定されましたが、都市内の高速道路やバイパスの整備が進んでいること、渋滞が悪化していることなどを踏まえて、近年の都市内走行実態をより反映させるため、高速走行パターンも含めた15モードを加えて改良されました。
10・15モードとは?
10・15モードは、乗用車の排出ガス規制において、走行中の排出ガスを測定するための試験モードのことです。このモードは、市街地走行と郊外走行の両方を考慮して作られており、10分間で15kmを走行します。走行中は、エンジンの回転数や車速、排出ガスの濃度などを測定し、排出ガスの総量を算出します。
10・15モードは、1970年に日本で初めて導入されました。その後、世界各国でも採用され、現在では国際標準となっています。10・15モードは、乗用車の排出ガスを大幅に削減するのに貢献しており、大気汚染の防止に役立っています。
10・15モードの測定方法
10・15モードとは、乗用車の排ガス規制において用いられる測定方法の一つです。このモードは、市街地走行を想定したものであり、最高速度は40km/h、平均速度は15km/hとなっています。また、10・15モードでは、加速、減速、停止、アイドリングなど、さまざまな走行パターンを組み合わせた走行試験が行われます。
10・15モードの測定方法は、以下の手順で行われます。
1. 排ガスを測定する車両を、シャーシダイナモに取り付けます。
2. 排ガス測定を開始します。
3. 車両を、10・15モードの走行パターンに従って走行させます。
4. 排ガス測定を終了します。
5. 排ガス測定の結果を分析します。
10・15モードの測定結果は、乗用車の排ガス規制をクリアしているかどうかを判断するために使用されます。また、10・15モードの測定結果は、乗用車の燃費性能を評価するために使用されることもあります。
10・15モードの目的
10・15モードにおける乗用車排出ガス規制の仕組みとは?
10・15モードは、国の基準により排出量の上限が決められている自動車の排出ガスの測定方法で、走行パターンを10モードと15モードの2つに分類し、そのモードごとに排出ガスの量を測定して評価される規制です。
10・15モードの目的
10・15モードの目的は、自動車から排出されるガスを規制することで、大気汚染の防止を図ることです。自動車の排出ガスには、粒子状物質(PM)、窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)などの有害物質が含まれており、これらを規制することで、大気汚染を抑制することができます。
10・15モードの重要性
10・15モードの重要性
10・15モードは、乗用車の走行状況を代表するモードとして、排出ガス規制や燃費試験に使用されている。このモードは、市街地走行における渋滞や信号待ち、郊外走行における加減速を考慮して作成されており、実走行に近い条件での排出ガス量や燃費を測定することができる。
10・15モードは、排出ガス規制において重要な役割を果たしている。このモードは、自動車メーカーが排出ガス規制をクリアするための開発目標となる。また、排出ガス規制の達成状況を評価するためにも使用されている。
10・15モードは、燃費試験においても重要な役割を果たしている。このモードは、自動車の燃費を測定するための標準的な方法となっている。燃費試験の結果は、自動車のカタログや広告に使用されている。
10・15モードは、排出ガス規制や燃費試験において重要な役割を果たしている。このモードは、実走行に近い条件での排出ガス量や燃費を測定することができるため、自動車の排出ガスや燃費を評価するための標準的な方法となっている。
10・15モードの課題
10・15モードとは、自動車の排出ガスを測定するためのモードの一つで、市街地走行を想定した速度と加速度で走行するものです。このモードは、1970年代に米国で制定され、その後世界各国に広まりました。日本でも、1990年代前半から10・15モードが導入され、乗用車の排出ガス規制に使われています。
しかし、10・15モードには課題もあります。それは、実走行と乖離しているという点です。10・15モードは、市街地走行を想定していますが、実際の市街地走行では、10・15モードよりも速度が遅く、停車時間も長くなります。そのため、10・15モードで測定された排出ガス量は、実走行よりも少なくなってしまうのです。
また、10・15モードでは、走行中に発生する微粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)の排出量は測定されません。そのため、10・15モードで測定された排出ガス量は、実走行よりも少なくなるだけでなく、PMやNOxの排出量が多くなる可能性もあります。
10・15モードの課題を解決するために、より実走行に近いモードが開発されています。それが、WLTC(World Light-duty Test Cycle)モードです。WLTCモードは、世界各国の自動車メーカーや政府機関が協力して開発したモードで、市街地走行だけでなく、郊外走行や高速道路走行も想定しています。また、WLTCモードでは、PMやNOxの排出量も測定されます。WLTCモードは、2017年からヨーロッパで導入されており、日本でも2020年から導入される予定です。